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旅と供@102
戦前の関東地方は今よりも寒かったというが、雪も多かったらしい。昭和10年前後の埼玉県にはスキー場があった。武蔵野電車(現西武池袋線)による『奥武蔵高原スキー場』である。場所は飯能から秩父へぬける正丸峠の北、ときがわ町・飯能市・横瀬町の境界付近の刈場坂峠。三つのゲレンデを持ち、うち2ヶ所のヒュッテは宿泊設備があった。記録によると、宿泊料30銭、朝食15銭、昼夕食20銭。当時の武蔵野電車は終点が吾野で、池袋から約1時間40分(現在1時間10分)。吾野からバス20分で大蔵平〜スキー場までの4キロが徒歩1時間。バス停にはスキー人足もいた。
調べたら昭和11年の大雪時しかまともに営業できなかったと・・
むむ、興味深いお話。奥武蔵グリーンラインを通って刈場坂峠から定峰へ。稜線伝いを抜けるルートは絶好の眺めで大好き。ようやく手に入れたボロい原付で、度々一人で走りに行った。あれからもう30年。何もかも懐かしい。今でも奥多摩より奥武蔵が好き。